これまで保険会社にプラスなイメージがなかったので、一回ちゃんと本を読んで勉強してみようと思い手に取ったのが「生命保険の正しい教科書」(自由国民社出版:三田村京)
ページ数で200ページ程あるが、2アップ印刷のような感じで、文字量がびっしり入っていましたので、これを読み切るのは結構大変だと思います。
枝葉のところはとりあえずいいので、分かりやすいところをペラペラめくっていたら、定期保険と終身保険の比較が具体的なシミュレーションが入っていて分かりやすかったです。
今回は、その定期保険と終身保険どっちが得なのかについて、本書を参考にして、あとググって情報を整理していきたいと思います。
定期保険とは
ある一定期間だけ、死亡を保障する保険です。10年満期・15年満期・20年満期・25年満期・30年満期という区切りで死亡を保障します。
「生命保険の正しい教科書」52P
定期保険は、基本掛け捨て保険で、解約返戻金は原則としてありません。
解約返戻金というのは、中途で保険を解約した場合、払込した保険料の一部を返金してもらえるような制度のことです。
ここはまぁ、私も認識していた通りで、「解約返戻金が無いから保険料が安いんだな。ふんふん」と前から理解はしていて、「もし保険に入るとしたら定期保険かなぁ」と思っていたのですが、読み進めていくとびっくりすることが…
保険料が一番安い「10年満期」の保険は、10年経ったら「満期」が来て、その時点で「更新」(通常は自動的に更新)しないと、その時点で死亡保障は終わりです。「更新」すれば「更新時の年齢の保険料」にアップし、それから「更新の繰り返し」になります。
「生命保険の正しい教科書」52P
えっ!!最初の保険料から上がんの!?
これは知りませんでした。定期保険、全然お得じゃないじゃん(笑)
筆者が提唱する安全圏年齢(平均余命(男性は80.79年、女性は87.05年)に平均余命(男性は8.89年、女性は7.8年)を足した年齢(つまり男性は89.68年、女性は94.85年)のことを言っています。つまり健康的に平均寿命まで生きた人が、その後生きるだろう年数も加えているので、健康的な人が生きる年数と言えます。)まで生きると仮定して、著者がシミュレーションを出しています。
男性が保険金額1000万円の保険で10年満期の定期保険に加入し、10年ごとに更新を繰り返しますと、90歳までに保険料払い込み金額が18,369,600円になります。
著者曰く長い期間あるいは一生涯の死亡保障を定期保険で契約してはいけない!と言っています。
が、しかしAmazonでの著書のレビューを見たら、思わず納得するレビューが、、
要約すると、「子供が大きくなるまでは死亡保険は必要だが、子供が大きくなったら自立するので、当然に終身保障など不要」とのコメントが,,,
・・・とりあえず終身保険の説明に移ります。
終身保険とは
保険の名前の通り、終身(一生涯)の期間。つまり加入してからいつの時点での死亡でも、「死亡保険金」が支払われます。人間はいつか死亡するので、いわば「取りっぱぐれのない死亡に対する保険」といえます
「生命保険の正しい教科書」46P
定期保険は死亡した時にしか役に立ちませんが、終身保険は、生きている間についても役立つ保険であることが定期保険との大きな違いです。
例えば解約返戻金。先ほども説明しましたが終身保険は解約返戻金があります。
「でも終身保険は解約したときだけお金がもらえるんでしょ」
と思っている方が多いですが、解約しなくても契約者貸付け(保険料の金額のうちから保険会社からお金を借りること)を受けることができます。
こちらもシミュレーションがあり、男性が1000万円の終身保険を65歳まで払い込むケースを出していて、かなり後から払い込む場合の55歳でも9,660,000円。もっと若い20歳だったら、8,494,200円
もう一つシミュレーションがあって、今度は70歳まで払い込むケースがあり、かなり後から払い込む場合の55歳だったら10,263,600円、もっと若い20歳だったら8,802,000円。
つまり払込期間が短い方がひと月当たりの保険料は増えますが、トータルで見ると保険料は下がるようです。
払込期間が遅い分死亡のリスクが上がるので、その分保険料が増えてるんじゃないのか?ってのが私の予想です。
定期保険vs終身保険 ~長期間の死亡保障を求めるならどっち!?~
もう答えが出ているかもしれませんが、私は私が死んだときに家族に迷惑をかけないようにしたいと考えているので、であるならば子供が育つまでの保障があればいいので、私と同じように子供が育つまでは保障を受けたいち考えている方は定期保険がいいかもしれません。
なんか一周、回り回った感がありますが、いい勉強になりました(笑)
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