地頭のいい人って羨ましいですよね。
「地頭のいい」というと、連想される印象としては「機転が利く」とか、「返答が早い」とかでしょうか。
そんな地頭力。鍛えることができるものなのか疑問に感じる方もいるかもしれませんが、鍛えることは可能です。
なぜなら、地頭力のいい人は、その良い思考のフレームワークを押さえているからであって、生まれつきのものではなく一種の思考法だからです。
なので今回はその思考法を説明したいと思います!
地頭が良い人の思考のフレームワーク
地頭のいい人は、下にあげている思考のフレームワークを押さえてますので、このフレーズを憶えるだけでも地頭が良くなると思います。
- 結論から
- 全体から
- 単純に
この考え方が大事です。以下では各項目の説明をして行きます。
結論から考える
本書では、結論から考えることを「仮説思考力」と呼んでいます。
まず、この結論から考えることをしない場合の問題点をあげましょう。
- ないない病に罹患する
- インターネットを使ってやみくもに情報を集める
ないない病ってなんだよ(笑)と思われるかもしれませんが、
ないない病とは「時間がないからできない」「知識がないからできない」「お金がないからできない」というように、「~だからできない」と決めつけてしまう病気であるようです。
結論から考える人は、
「今ある情報でできることは?」「今ある時間でできることは?」「今あるお金でできることは?」というように、結論から考えて、その目的を達成するために思考し始めます。
建設的な考え方ですね。
またこの仮説思考で大事なのは
ウソでもいいからやってみること
です。
そして、検証してみて、ダメだったら仮説をまた立てて検証して、良い方向にブラッシュアップさせていくことが重要です。
その方法をすることによって、まず「時間が無駄にならない」ことが挙げられます。100点の答えを求めて準備に準備を重ねて失敗したとしたら、それまでにかかった時間が損失になります。
そんな無駄な時間を過ごして、人生を損失させてたとしたらやるせない気持ちになりますよね。
ポンポン仮説を立てて、情報がなくても前に進み、失敗しながら正解に近づいていきましょう!
全体から考える
一人で考えていると、周りが見えなくなって、「結論はこれだ!」と思い込みや勘で突き進んで、一歩引いたところから見ることができなくなりがちです。
そういった思考の癖がつきものであるため、「全体から考える」という考え方が重要です。
全体から考えるということは、物事に優先順位をつける、ということでもあります。
「なにをやるか」と同時に「なにをやらないか」も考慮することが、全体から考えるということです。
そもそもなんでこんなことやってんだっけ?と振り返れるようになりましょう。
単純に考える
単純に考えるとは、本質とは関係のない部分はバッサリ切り捨てて、抽象化思考を使い単純に考える、ということです。
抽象化思考とは、例えば、コーヒーだと細分化していくと、ブレンド、エスプレッソはたまたキリマンジャロ、コロンビアなどと分類していくことができます。
抽象化はこの逆で、コーヒーを遡ると「飲み物」であると言えます。となると同じ飲み物であるお茶とかにも共通する点がありそうですね。
このように遡って考えることを抽象化といいます。言い換えると「要約する力」ともいえます。
この考え方をすると、あらゆる職業は抽象化すると、本質的には「仕事」であるわけだから、ほかの職業から自分の仕事に役立つヒントがあるかもしれない、と考えることが可能です。
終わりに ここからが本当の勝負です
この本の特にいいな~と思ったところは、あとがきが面白いところです。
この思考法が大事なのは、理解できたと思いますが、実社会でやろうとすると、批判にあう可能性が高いということです。
「理屈はわかるけど、現実はそんなに単純じゃないでしょ?」
まずは20点の答えを持っていくと、完璧主義の上司から「こんなレベルのものを持ってくるな」と叩きのめされる
とか。
こういう経験をしていくと次第に、「やっぱり本に書いてあることは理想だけど、現実はうまくいかないよな~」とくじけがちですが、そのときこそ
「勝負はこれから」
と意識を張って、実社会と立ち向かっていきましょう!
この思考法が正しいことは理解できたはずですから…
:参考文献
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